砥石

砥石こそが包丁を単なる道具ではなく、あなたの相棒にしてくれるものだと言えるかもしれません。

繊細な切れ味を生み出すために、砥石メーカーとの会話や試作を重ねて作られた砥石をぜひお試しください。

砥石の使い方

包丁の切れ味を最大限引き出すには砥石が欠かせません。

良い包丁は確かによく切れます。
ですが、切れ味と言うのは包丁だけ良くってもダメなのです。

包丁は使うたびに切れ味が鈍っていくため、そこに適切な研ぎ直しがないと良い包丁でもナマクラになってしまいます。

そしてその切れ味を最大限に引き出すためには砥石が欠かせません。


砥石



砥石の種類

人造砥石

人造砥石

人工的に作られた砥石で、砥粒(研磨材)を結合剤で焼き入れ成形して作られいるもの。

安定した品質による使い勝手の良さと細かく分けれられた番手(粗さ)によってさまざまな研ぎに対応が出来ます。

人造砥石一覧

天然砥石

天然砥石

自然の鉱山から採掘された天然の石のこと

包丁をより美しく仕上げ、より鋭い切れ味を引き出すこと出来るため研ぎにこだわる愛好家が愛用する。

天然砥石一覧


砥石の選び方(人造砥石と天然砥石の違い)  


人造砥石 天然砥石
メリット
  • 常に安定した品質で使える
  • 細かく区切られた番手(荒さ)がある
  • 研削性が高く、早く研ぐことが出来る
  • 安価で購入出来る
  • 切れ味を鋭く研ぐことが出来る
  • 刃持ちを良く出来るように研ぐことが出来る
  • 地金を曇らせ刃金は艶のある見た目に出来る
デメリット
  • 天然砥石のような鋭さを出せない
  • 天然砥石のような長切れする刃には出来ない
  • 高価な物が多い
  • 個体差があり、品質にばらつきがある
  • 人造砥石のような番手がない
  • 扱いや管理が難しい
  • 研削性は低いので、研ぐ時間が必要
こんな方におすすめ

出来るだけ早く研げて、素早く目的の刃に仕上げたい人向け

時間をかけてより切れ味を鋭く、より美しく仕上げたい人向け

天然砥石は基本的には愛好家などの包丁研ぎを極めたい方向けなので、普段の研ぎメンテナンスでは人造砥石をおすすめします。



砥石の番手と選び方

人造砥石を選ぶ上で一番重要なポイントが砥石の番手(粒度)になります。

番手とは、砥石の粒子の大きさのことで、「#」の後に数字を入り、この数字が小さいほど粒度が荒くなり、逆に大きくなるほど粒度 も細かくなります。

そして荒さの違いで種類が「荒砥石」「中砥石」「仕上げ砥石」の三種類に分けられています。

 

荒砥石 中砥石 仕上げ砥石
#80~#400 #1000前後 #2000以上
刃こぼれや型崩れなどを直す時に使用する。 切れる刃を付ける時に使用する。 より繊細な切れ味を引き出す時に使用する。

まだ研ぎ慣れていない方や、初めて砥石を買われるのでしたら最初は中砥石を選んでください。



堺一文字光秀おすすめの砥石

おすすめの荒砥石

荒砥石

荒砥石は研削性が最も大事なので、良く研げるこの砥石がおすすめです。

GC荒砥石#220

おすすめの中砥石

中砥石

和包丁・洋包丁問わず扱い易い中砥石で、研削性も高くこの砥石一つだけでも切れる刃付けが可能です

煌シリーズ中砥石軟口#1000

おすすめの仕上げ砥石

仕上げ砥石

弊社研ぎ師のおすすめの万能の仕上げ砥石で、きめ細やかな仕上がりに研ぐことが出来ます。

煌シリーズ仕上げ砥石#4000



研ぎに便利なメンテナンスグッズ

包丁の錆び取りに

錆びてしまった包丁を綺麗に磨ける錆び取りクリーナーです。

ミラクルクリーン

凹んだ砥石の修正に

凹んだ砥石を再び水平に戻す水平砥石直しです。

水平砥石直し

安定して研げる砥石台

台なしの砥石を安定させることが出来る砥石台です。

1・2・3砥石台



包丁の研ぎ方

用途

包丁を使う用途をお選びください

種類

和包丁

柳刃包丁、出刃包丁、薄刃包丁、鱧骨切包丁、身卸包丁などを総じて和包丁と呼び、次のような特徴を持ちます。
・和食に用いられる ・片刃構造である ・裏スキがある(刃の裏に凹みを施してある) ・刺し柄である(筒状のハンドルに、刃が差してある) ・鍛造、焼入れ、成形、研磨過程が職人の手作業で行われている など。地方や食文化に応じた種類、形状、名称がありますが確定された定義はなく、単に「日本で作られた包丁」という意味で使う方もいらっしゃいます。

柳刃包丁(刺身包丁)

主に刺身を切るための包丁です。 もともとは関西で刺身包丁として使われていた包丁で、菖蒲の刃に形が似ていることから正夫(しょうぶ)と呼ばれることもあります。 刃渡りが長く、細身で、刃が薄く鋭いため切れ口がきれいに切れます。 刺身を切る以外にも皮を引いたりすることにも使用されます。 プロの方は300mm前後の長い柳刃包丁を使われ、 家庭用は210mm前後の柳刃包丁が人気です。同じ用途の包丁として柳切付(切っ先で細かい処理ができる)、先丸蛸引(薄造りがしやすい)、蛸引(関東で用いられた刺身包丁)、フグ引(より薄い柳刃)があります。

出刃包丁

魚をさばくための包丁です。 刃厚は非常に厚くなっており、重みがある包丁です。その重みを利用して魚の骨や頭を叩き切ったりすることが出来ます。和食料理人は210mm前後の出刃包丁で鯛やぶりなど、150mm前後の小出刃でアジなどの小さい魚をさばき、使い分けられる方が多いです。 ご家庭用の場合は150mm前後の出刃包丁がよく使われています。軽くて取り回しが効く相出刃包丁、小魚に特化したアジ切り、三枚卸に特化した身卸包丁、小型万能片刃包丁の舟行、硬い骨に特化したふぐ出刃包丁などもあります。

薄刃包丁

野菜をむく きざむ 割る そぐ など野菜全般に幅広く使われる包丁です。切っ先近くが直角に近く、背側が丸められた形状のものは鎌形薄刃と呼ばれ、関西で普及しています。機能面では切っ先が尖っており飾り切りに向くと言われます。長方形の角を丸めた形状は江戸薄刃と呼ばれ、関東で使われます。流しものを扱いやすく、野菜を載せて鍋に入れる際も安心感があります。プロの方は210mm前後を使われる方が多いです。 ご家庭で人気のある両刃の菜切り包丁、飾り切りとかつらむきに適したケンムキ包丁、小型でむきものに特化したむきもの包丁なども使われています。

骨切包丁

鱧(はも)は京都を中心とする関西で良く食べられており京料理には欠かせない魚です。 小骨が非常に多く、骨も硬いので骨切りと言う工程が必要です。 骨切り包丁はそのための包丁で、刃渡りが長く、小骨に負けて刃こぼれしないよう刃が厚く重みが有ります。その重みを利用し、皮を残しつつ一寸(3cm程度)に25回包丁を入れ、骨を切れると一人前という言説もあります。

うなぎ裂き

うなぎを捌くための包丁です。関西、関東、名古屋、京都、九州とそれぞれの土地の食文化により形状が異なります。

バラン切

料理どうしが混じらないよう仕分けるためのバランを切る包丁ですが、和食で小魚をおろしたり、ゆずやしょうがなどをまな板の端で刻むなど細かい作業に用いられる便利な包丁です。使い込み刃渡りが短くなった柳刃包丁をバラン切りとして使う料理人もいます。

切付包丁

出刃、柳、薄刃の用途を一本にしたいという要望で作られた片刃の万能包丁です。三枚おろしやさく切り、野菜の刻みなど幅広く使えますが、幅広い使い勝手を重視している分専門の用途の包丁に比較すると無理が生じる作業もあり、慣れと妥協を要します。

洋包丁

牛刀、筋引、ペティ、洋出刃などを総じて洋包丁と呼び、次のような特徴を持つ傾向にあります。
・伝統的な和食以外に用いられる ・両刃構造である ・かしめハンドルである ・成形、焼入れは機械で複数同時に行われる など。地方や食文化に応じた種類、形状、名称がありますが確定された定義はありません。「西洋産の包丁」という意味で洋包丁と呼ぶ方もいらっしゃいますが、鍛造や刃付け、製造工程が日本以外で行われた包丁はこちらでは取り扱っておりません。

牛刀

「牛の刀」と書きますが牛を切るためだけでなく、肉、野菜、魚と幅広く使えるプロ向けの万能包丁です。 肉食が日本で馴染んでいなかった頃、「西洋料理=牛を食べる」というイメージが定着していたため「牛を食べる文化圏での包丁=牛刀」と呼ばれるようになった説が有力です。 両刃で使いやすいため、和食を除く飲食店の方にとっては最も使用頻度の高い包丁です。 ただ最近は和食の料理店でも食材が幅広くなり、和のハンドルを使用した牛刀、和牛刀が使用されるようになりました。 また、ご家庭で三徳包丁のかわりに18-21cmの牛刀を使われる方もいます。

筋引

筋引きは主に肉用の包丁として使用されることが多く、刃の幅が狭く作られています。 大きな肉のブロックを筋に添って切り分けたりする時に使う包丁です。 スライスの作業に向いているため最近は刺身包丁として使う料理人も増えてきています。

ペティナイフ

日本語で「小さい包丁」の意味で、野菜や果物の皮むきや 薄切り みじんぎりなど下ごしらえや細かい作業にむいています。 また刃の切っ先を利用して細工切りをする時にも便利です。 プロの料理人は皮むきや細工用に使用されることが多いので、短い125mmを使用する場合が多いです。 家庭用としては切る作業もまかなえる150mmのサイズが人気です。

鋼/ステンレス

鋼とステンレスの違い

包丁店で扱う刃物に関しては、以下の特性がおおむね当てはまります。錆びのケアを極力楽にしたいならステンレス、切れ味に対するコストパフォーマンスと研ぎやすさを重視するなら鋼を選びましょう。詳しい鋼材の解説は「鋼材」確認してください。

素材名

素材は切れ味とメンテナンス性に重要です。大きく鋼とステンレスに別れ分かれ、特性も違います。大きくは「よく切れ、切れ味が長続きするか」と、「欠けにくさと研ぎやすさどちらを重視するか」という判断軸があります。右上にいくほど高価ですが、製法によっても実力は大きく変わりますのであくまで目安としてください。

製法

刃の製法も、切れ味、研ぎ安さ、上部さに大きく影響します一般的な特徴図にしましたが、もちろん覚醒方の中でどれだけ工程に技術やコストをかけるかという要素も関わりますので、一般的な傾向としてご覧ください。

両刃/片刃

料理のスタイルで決めるのが主流で、主に片刃は和食、両刃はそれ以外(家庭料理、フレンチ、イタリアンなど地中海料理、中華など)というおおまかな区分はありますが、フレンチの料理人が和包丁を使ったり、和食の仕込みに牛刀を使うケースもあります。扱いやすいのは両刃と感じる人が多いようです。

サイズ

和包丁のサイズについてのご注意点

包丁における「サイズ」は、おおよそ刃渡りを指します。2点注意点がございます。
1. 個体差が大きい

ベルトハンマーで叩き伸ばす工法の関係から、1mmでも規格からずらさないという技術より、鋼の状態から刃の形状としてバランスの良い形(鋼と地金の比率、厚み、重量バランス)を作る技術を重視する傾向にあります。

結果、同じサイズ規格の商品でも個体差があります。例えば刃渡り270mm(9寸)という規格でも実寸の刃渡りは規格より少しだけ長く作られるケースが多いですが、270mmギリギリのものもあれば280mmのものもございます。


2.「まち」の有無によって計る部位が違う

まちがある商品は、まちを含んだ刃渡りで規格サイズを計測します。※詳しくは下記イラストを参照ください

弊社では「実寸刃渡り」という欄にて、純粋に刃の部分のみで計測した刃渡りを記載しております。

ご家庭用包丁のサイズ

ご家庭用の一般向けなサイズは、165mm-180mmです。一人暮らしでキッチンが狭いという方や、あまり料理をされない方は150mmくらいのものを選ばれる方もいます。

柳刃包丁(刺身包丁)のサイズ

高級寿司店など、お客様から見栄えの良い包丁をお探しの方は300-330mmが人気です。板場やまな板を考えると270-300mmの方がより取り回しがよくなり、このあたりが一文字厨器では最も人気です。最近は2本目として小回りのきく240mmも人気です。210mmは釣りや捌く前の魚を刺身にする場合など、ご家庭で人気のサイズです。

出刃包丁のサイズ

ご家庭用なら150mm-165mmが人気です。和食料理人ですと、180mm-195mmが1丁と135mm-150mmの小出刃を1丁で幅広く対応される方が多いです。魚屋さんや加工場では210mm以上の大きなサイズも使われます。とはいえ「小さな出刃で大きな魚も捌ける」という方もたくさんいらっしゃいます。目安として図も用意しましたが参考程度になさってください。

牛刀のサイズ

レストランで盛り付ける前の切り分けなどの調理が主な用途になる場合は、210mmを使われる方が多いです。仕込みの要素が少なければ210mmで充分で、逆に野菜を収穫された状態から仕込む作業が多い、という方は270mm以上が使いやすいです。例えばとんかつ屋さんでキャベツの千切りが用途のほとんどだ、という方は玉の状態でも難なく切れる270mmを使われます。仕込みもやる、調理もやるという方は240mmだと両方に対応できるでしょう。180mmはご家庭用や、小回りの効くサイズが欲しいという方に人気です。

ペティナイフのサイズ

ご家庭では細かな作業だけでなく食材のカットにも対応できる150mm、プロ用途ですと牛刀や筋引との併用を前提とした125mmが人気です。

筋引のサイズ

食肉処理や刺身包丁の代用だと270mm-300mm、肉中心の万能包丁としてだと240mm-270mmが人気です。

利き手

洋包丁をはじめとする両刃の場合は、右利きの方も左利きの方も一度研ぎを施した後はほぼ同じように使って頂けます。研ぎ傷がつきますが、研ぎ賃をいただくことで最初から左に若干寄せた刃付けを行うことも可能です。

和包丁など片刃の場合、左利き用は逆側に刃を付けてありますので、左利き用をお選びください。

特長

特徴で絞り込みができます。

 

取り扱い商品種目

和包丁

和包丁

和食料理人向けの片刃包丁です。堺の真髄は和包丁にあり。独特の片刃形状は鋭い切れ味を生み出します。
魚の骨に負けない出刃包丁、刺身の舌触りを決定づける柳刃(刺身)包丁、野菜を自由自在に演出する薄刃包丁をはじめ、長年の相棒となりえる逸品を揃えました。

洋包丁

洋包丁

牛刀、筋引き、ペティナイフを代表とする両刃包丁。シェフの独創性を引き出し、素材の魅力を存分に活かして頂きたいという思いで一本一本職人の手で仕上げております。世界中で評価が高い日本の包丁ですが、中でも最高の切れ味と持続性を目指しました。

家庭用包丁

家庭用包丁

一般的な万能三徳包丁から、プロをもうならせる逸品まで。おばあ様から受け継いだ堺一文字光秀の包丁を現役で使っていますと研ぎに出して頂くことは決して珍しくありません。日々の元気は食卓から生まれます。より美味しい料理をより楽しく作りたい方へ。

砥石

砥石

砥石こそが包丁を単なる道具ではなく、あなたの相棒にしてくれるものだと言えるかもしれません。
繊細な切れ味を作るために、メーカーとの会話や試作を重ねて作られた砥石をぜひお試しください。

その他

その他

使い手と向き合い、厳選した道具をご紹介します。

研ぎを依頼する

70年以上プロの料理人を支え続けた、
職人の切れ味を体験してみませんか?
眠っているご家庭の包丁から形の崩れた包丁まで。

自分で研いでみる

ご自分で包丁を研いでみたい、腕を磨きたい方向けに、
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